1. HOME
  2. ブログ
  3. fail, fail again, fail better

fail, fail again, fail better

やることは相変わらず
たくさーんあるのだけど
どんな隙間時間を使っても
本を読む時間は死守するのが
本好きの星の元に生まれたものの宿命。

とはいえ、こちらに引っ越しするときに
たくさん本を寄付したり
生徒さんに差し上げたりしたので

そして、これからも引っ越しするときに

本=質量のあるもの=持ち運びが限定される

というテーマは
私が昔ながらの紙製の本を愛している限り
しばらく続くわけで

仕事にも必要だし!
という理由で際限なく買うのはやめて

まず図書館で借りよう
という非常に賢明で堅実な流れに
旦那さんが静かに微笑みを浮かべそうな流れに
(今のところ)なっているのです。

タイトルの
“fail, fail again, fail better”
はサミュエル・ベケットさんという劇作家・小説家の言葉。

これをタイトルに冠したペマ・チョドロンさんの本が
最近読んで良かった本です。

世の中には、こんな風にしたら成功するよ!とか
もっと早くできるよ!という元気いっぱいの本も
出回っていますが
この本はそっちの方向の本ではなくって

生きていると 悲しみや失望、挫折が
次から次に形を変えて
やってくることもある

いろいろ思うようにいかないことも起きる
現実の生活、LIFE の中で

主に気づき、瞑想、そしてユーモアを携え
自分の内側に知的に働きかけることで

どうやったら、より翻弄されなくなるか
少しずつ、前より
うまく”失敗する”ことができるようになるか
やさしく教えてくれるものです。

年をとるに従って、生き方が顔に滲み出てくるもの。

ペマさん、精神世界の人というような位置づけよりも
北米では「暮らしに活かす仏教の知恵」を伝えてくれるので
ベストセラーも多く、幅広いファンがいる方。
もう茶目っ気たっぷりのいいお顔してるのです。

ずーっと聖人みたいな感じでいる先生もいいけど
離婚してたり
子育てで後悔していることがあったり

運転中に孫に話しかけられると
「生きて目的地にたどり着きたかったら、黙ってて!」
なんて怒鳴り返すことがある、
と講話の中で告白しているペマさん。

いろいろなLIFEを
自分に与えられたLIFEを
少しずつうまく失敗しながら
生きていけるようになるのって
いいことだなぁ、と思います。

関連記事