香り、味わい、見て、触れ、耳を澄ます
You are what you eat.
あなたは、あなたの食するものにより作られる。
という言葉がありますけど、アーユルヴェーダでは
口にするものに限らず、
五感のすべてが触れる対象が
わたしたちに影響を与えるとしています。
朝から肌をしめつけるようなキツイ服や靴を履いて出かけたら
その日一日中 不快な感覚が続いたり、
光やBGMが強すぎる部屋にいて
なんだか落ち着かなく感じたことはあるでしょうか。
人は物質より微細なものの影響も受けています。
とくに季節の変わり目や、妊娠している時、
幼児期、高齢期、心が弱っている時などは、
暴力的な映画や、残酷な描写を含む内容の小説など
合わないと思ったものは、調子が悪ければ無理せず避けましょう。
メンタルなものについても消化能力の強弱があります。
繊細な時期は、特に無理に頑張ろうとせず、自分を守りましょう。
ベトナム戦争にでかけた米軍兵士の死者数を
上回る数の帰還兵が これまでに自殺未遂を試みたと
ある本で読みました。
生まれたばかりの純粋な赤ちゃんの眼を見ていると
いくら大人になってマッチョになっても、
残酷さや非人道的な環境は、
人間の元来美しい心には耐えられないと思うのです。
アロマを手元に置いたりでも、
肌触りの良い 皮膚を外界から守ってくれる服装でも、
オイルマッサージをすることでも、
香り高いハーブティでうっとりすることも、
寝る前に部屋を煌煌とした灯りで照らさないことも、
朝一番と寝る前は悲惨なニュースを避けることも、
自然の中に行くことも、
ぜんぶ、わたしたちを作っています。
You are what you see, smell, eat, touch, and listen to.
あなたは、見るもの、香るもの、口にするもの、
触れるもの、耳を澄ますものによって作られる。
植物の種が、置かれた環境の温度、土質、雨量や光の加減などが
適していると、葉が色づき、美しい花を咲かせ、
その可能性を フルに発揮するように、
わたしたちも、五感を通じて受け取る
自然からの恵みが、調和的で適切であれば、
自分らしく、色濃く輝くことができます。
そうありますように! Tat asu tu!