南インドアーユルヴェーダ体験記 01.29
本当にオールドスクールなアーユルヴェーダを追求している
こちらの施設は、自然のものにこだわっています。
夕方、蚊よけの煙を炊きにスタッフが各部屋を回る時は
石でできた道具に炭を炊いて、
その上にターメリックとニームの粉を燃す。寝るときは蚊帳の中!
日本にいる時に参加した料理教室がIHで、
IHって健康に害はないのでしょうか?
と25歳のアーユルヴェーダ女医の彼女に尋ねたら
IH、、、知らないわ、、、電子レンジみたいなものかしら。
と首を振られた。
調理場では、ガスをやめて、食べ物はすべて薪で調理していて、
生の火を目にすることって、今の日本でふつうに生活していて
どれくらいあるのだろう、と思った。
野焼きするのを新幹線で通り過ぎるタイミングで目にしたり、
あと、ロウソクを灯す時くらいかもしれない。
毎晩太陽の沈む頃ぴったりに合わせて、
アグニホーマという火の神様へのお祈りがあって
火を焚くのを見ていると、心が静かになる。
ヘッドマッサージやアビヤンガ、シロダーラをすると
体も髪の毛もヘビーな薬草オイルで油まみれになるのだけど
それを落とすのも、
緑豆の粉、もしくはヒヨコ豆の粉で洗うのです。
ヘアリンスは、ハリタキの煎じ液!!!
もちろん、スタッフのマンパワーあってこそ可能で
個人に合わせて調合するカシャーヤ(煎じ薬)は
朝4時半起きで作ってくれているのだそう。
もちろん自然の中にいるから、ヒーっとなることもあって
この間は 洗面所の角にヤモリがいて
一瞬動揺したけど、
ヤモリもいるよね!ヤモリの鳴き声ってかわいいよね!
と、自分を納得させて放っておいたのだけど、
次に入った時に、まだ同じ所にいたから、近寄ってみたら
死んだヤモリに蟻がたかっていて 静かな悲鳴をあげた
なんて ことも あります。
部屋に帰って灯りをつけたら、
カマキリが 飛びかかって 腕から離れない
なんてこともありました。